
タップダンスの歴史
佐賀県佐賀市在住のタップダンサー鶴 敏弘です。
昨日メールで頂いた質問で「タップダンスの歴史を教えて下さい」と書かれてありました。
今日は、タップダンスの歴史について私なりの見解を書きたいと思います。
タップダンスの歴史
タップダンスの歴史については色んな説があります。
もっとも有力な説としては、18世紀、アメリカで黒人がドラムの替わりに足を踏み鳴らし音を出した事から始まったのではないかと言われています。
タップダンスが本当に広がり始めたのは、20世紀以降からで映画や音楽とともに世界に広がりました。
また、このころからタップスと呼ばれる金属板を、靴底の爪先と踵につけて床を踏み鳴らしながら踊るスタイルになったと言われています。
1927年から1990年代はミュージカル映画全盛期で、トップ・ハット、踊る大紐育、巴里のアメリカ人、雨に歌えばなど、素晴らしい作品も誕生しました。
ミュージカル映画の中でのタップダンスを踊るシーンが素晴らしく、ジーン・ケリー、フレッド・アステア、ドナルド・オコーナーなど、歌って・芝居が出来て・踊れる大スターが生まれました。
もちろんタップダンスも最高に上手いです。
ミュージカル映画は、作品やダンサーなど、2000年以降のタップダンサーにかなりの影響を与えました。
また、タップダンスの歴史を語る上で、忘れてはいけない人物がいます。タップの神様ビル・ボージャングル・ロビンソンです。
体全身を使って踊るタップダンスは、色んなタップダンサーに影響を与えました。私も彼の映像に刺激を受けました。
Youtubeで動画を見ることが出来ます。
ちなみに、アメリカで毎年開催されている「National Tap Dance Day」は5月25日(ビル・ロビンソンの誕生日)と制定されています。
ステップの踏み方が軽いですね。最高にカッコいい
現在ではタップダンスも多様化しており、リズムタップやシアタータップなどのスタイルがあります。
リズムタップはビートを重視し、ステップによって音楽を作りだしていくスタイルで、シアタータップは、ブロードウェイミュージカルに見られるように、タップだけではなく体全体の動きも重視し、曲に合わせて踊っていくスタイルです。
今の時代、タップダンサーが自分のスタイルで自由に表現出来るのは、前人達のおかげですね。
日本タップダンスの歴史
日本で最初にタップを指導した方はジョージ堀さんです。1931年、東京新橋で最初のタップダンス教室を開校されました。
ジョージ堀さんさんのお弟子さんも名タップダンサーと言われる中川三郎先生、吉田タケオ先生など沢山指導されました。
ちなみに、中川三郎先生のお弟子さんは、名タップダンサー佐々木隆子さんなど沢山おられます。吉田タケオ先生のお弟子さんが中野ブラザーズさんです。
今もときめく国内タップダンサーの元祖はジョージ堀さんですね。